テキーラと聞いて、真っ先に名前が挙がる一本。
それが ホセ・クエルボ ゴールド(正式名:Especial Gold) です。
バーでもスナックでも、クラブでも。
テキーラを語る入口として、これ以上“象徴的”なボトルはありません。
今回は、
「定番すぎて逆に語られないクエルボ・ゴールド」を、きちんと深掘りしてみます。
クエルボとは何者か
ホセ・クエルボは
世界最古かつ世界最大のテキーラメーカー。
- 創業:1795年(18世紀)
- 原産地:メキシコ・ハリスコ州
- 世界シェア:テキーラ市場でトップクラス
「老舗」「巨大」「グローバル」
この3点が揃った、テキーラ界の王道中の王道です。
クエルボ・ゴールドの正体
まず誤解されがちなのがここ。
クエルボ・ゴールド=熟成テキーラ
ではありません。
実態は
「ミクスト・テキーラ(Mixto)」。
- 原料糖分のうち
👉 51%以上がアガベ - 残りはサトウキビ由来などの糖分
- 着色:カラメルによるゴールドカラー
つまり
色=熟成ではなく演出。
この点を知らずに飲むと、評価を誤りやすいお酒です。
なぜゴールドなのに“ゴールド”なのか
理由はシンプル。
- 見た目が華やか
- バーで映える
- ショット文化との相性がいい
特にアメリカを中心に
「テキーラ=ショットで煽る酒」
という文化を広めた立役者が、クエルボ・ゴールドです。
味の複雑さより
分かりやすさと勢い。
この思想は、かなり一貫しています。
味わいを冷静に分析
あくまで“定番ミクスト”として見た場合。
- 香り:
アガベ感は控えめ、甘みが先行 - 味わい:
軽いアルコール刺激、シンプル - 余韻:
短く、キレはそこそこ
「雑」ではありません。
ただし
語るタイプのテキーラではない。
飲み方前提で完成している設計です。
王道の飲み方が成立する理由
クエルボ・ゴールドが
塩+ライム
と異様に相性がいい理由。
- 甘み → 塩で締まる
- 刺激 → ライムで切れる
- 単調さ → 演出で補完
この三点セットで
一気に“完成形”になります。
実はこれ、
ミクスト・テキーラの教科書的構造。
100%アガベとの決定的な違い
ここは正直に。
- クエルボ・ゴールド
👉 「テキーラ文化の入口」 - 100%アガベ・ブランコ
👉 「テキーラの本質」
役割が違います。
ゴールドを否定する必要はありません。
ただし
“テキーラを理解した”とは言えない
それだけの話。
六分儀としての結論
クエルボ・ゴールドは
- 雑に扱われがち
- でも役割は極めて重要
- テキーラ文化を世界に広げた功労者
例えるなら
角瓶やホワイトホースと同じポジション。
語られない定番ほど、
実は一番“強い”。
「まずは一杯、テキーラを」
そう言われたとき、
クエルボ・ゴールドが出てくる店。
それはそれで、
ちゃんと分かってる店だと思っています。
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