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スナック六組

福岡市博多区中洲2丁目5−5
中洲第一ビル5階

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Like-an-Angel「TOUR 2025-2026 “Crash to Rise”」ツアーファイナル公演ライブレポート:新たな高みへ向かうバンドの軌跡

会場の熱気と開演の瞬間

横浜Bay Hallは、その広々とした空間と、ステージ左側のドリンクカウンターに吊るされた大きなシャンデリアが特徴的なライブハウスです。開演を待ちわびる観客は、それぞれの場所でステージを見つめ、これから始まる音の渦に期待を膨らませていました。開演時刻をわずかに過ぎた頃、会場が暗転し、闇を切り裂くようにレーザーが走り出すと、フロアのざわめきは次第に熱を帯び、興奮が足元からゆっくりと立ち上がっていくのが感じられました。

ラウドでダンサブルなSEが流れる中、Like-an-Angelのメンバーが次々とステージに登場しました。最後にベーシストのtetsuyaが姿を現すと、ひときわ大きな歓声が上がりました。

Like-an-Angel TOUR 2025-2026 “Crash to Rise” ツアーファイナル

序盤の疾走感と各メンバーの魅力

オープニングを飾ったのは、メタル的なアプローチが垣間見えるイントロから始まる「YOU GOTTA RUN -English version-」です。ヴォーカルのjekyllが「Clap!」と呼びかけると、観客は頭上でクラップし、一体感が生まれました。ドラムのhibikiが疾走感あふれるリズムを刻み、tetsuyaの包容力あるベースがバンドサウンド全体をまとめ上げます。ギターのrenoとsakiは、それぞれの音色でバンドサウンドに彩りを加え、jekyllの英語詞が楽曲にさらなるドライブ感を与え、サウンドは一つになって前へと転がっていきました。

続く「Don’t be Afraid -English version-」では、バンドアンサンブルの厚みが増し、jekyllが後ろを向くと、hibikiが笑顔でアイコンタクトを交わす場面も見られました。ステージ下手のtetsuyaは、ギターのrenoやsakiにも視線を送り、ステージ全体を把握している様子がうかがえます。

イントロから大歓声が上がった「CHASE -English version-」では、tetsuyaがギターのカッティングと同じリズムでベースを刻むなど、各メンバーの技術と連携が光りました。ライブハウスならではの至近距離でのパフォーマンスは、演奏が聴覚だけでなく視覚的にも記憶に刻まれ、観客にとって特別な体験を提供しました。jekyllの太い声が地を這うように伸び、renoはソリッドなカッティングで楽曲を切り開き、sakiは美しい音色でメロディーを紡ぎました。

Like-an-Angel TOUR 2025-2026 “Crash to Rise” ツアーファイナル tetsuya

Like-an-Angel TOUR 2025-2026 “Crash to Rise” ツアーファイナル saki

Like-an-Angel TOUR 2025-2026 “Crash to Rise” ツアーファイナル reno

中盤の深みとMCの魅力

フロアをレーザーが彩り、「Spirit dreams inside -English version-」へと続きました。カラフルな照明と対比するように、エモーショナルなパフォーマンスにフロアは全身でレスポンスします。続く「XXX -English version-」では、リズムに合わせてライトが明滅し、jekyllの歌唱には顕著な変化が見られました。英語詞の発音を意識的にコントロールしやすいことで、歌唱の自由度が高まり、ファルセットやブレスの扱い、長めのトーンでのクレッシェンドなど、歌唱への向き合い方が更新されていることが感じられました。

Like-an-Angel TOUR 2025-2026 “Crash to Rise” ツアーファイナル jekyll

次に演奏されたのは、ロマンチックなメロディーとダイナミックなバンドサウンドが並走するミディアムチューン「Angel beside yoU」です。hibiki以外の4人がステージ前に並び、客席のあちこちで大きく手が上がります。tetsuyaの力強いコーラスがヴォーカルを支え、jekyllは全身全霊を使い、エモーショナルな歌声を響かせました。間奏では、リズムに合わせてjekyllが身体を大きく揺らし、それに合わせて観客も揺れ動く一体感が生まれました。

jekyllがマイクを取り、「会えて嬉しいです。寒いね」と日本語で語りかけた後、「抱きしめてあげようか」と照れながらの一言に、客席からは黄色い声が上がりました。その後、観客にわかるようにゆっくりと英語で感謝の言葉を述べました。このツアーで多くの場所を巡り、どの公演も観客のおかげでスペシャルなものになったこと、Like-an-Angelをスタートさせた頃から今日この場所に立てているのも観客の支えがあったからだと語りました。ステージに立つたび、観客の声や笑顔、エネルギーが常にバンドに新しい力を与えてくれることへの感謝を伝え、「今夜を忘れられない瞬間にしよう、OK?」と客席を煽ると、大歓声が上がりました。その歓声の中に次の曲のイントロが鳴り響き、「SHINE」がスタートしました。jekyllがtetsuyaに歩み寄り、肩を組むようなパフォーマンスを見せるなど、メンバー間の絆が感じられる場面も。tetsuyaはベースのネックを揺らして音を出し、楽曲の余韻を印象的に残しました。

「winter fall」では、日本語の歌詞が続く中、jekyllは母音をしっかりと固定して発音し、倍音で強弱をつけて歌い上げました。地声寄りのファルセットを前の音から地続きで鳴らすなど、高音域のレベルが明確に向上していることが感じられました。続く「HONEY」のイントロが鳴った瞬間、フロアはバウンドし、イエローのライトが会場を明るく照らしました。jekyllはフレーズ歌い出しの子音のアタックを強めに出し、語尾は言葉を放り投げるように歌唱。hibikiのダイナミックなドラムが推進力となり、会場全体が前のめりになっていく中、renoとsakiは異なるサウンドレイヤーを加え、楽曲の音圧と迫力を高めました。

Like-an-Angel TOUR 2025-2026 “Crash to Rise” ツアーファイナル hibiki

曲が終わるとステージは薄闇に沈み、観客からはメンバーの名前を呼ぶ声が交錯しました。以前はtetsuyaの名を呼ぶ声が圧倒的に多かったものの、jekyll、reno、saki、hibikiの名も歓声の中で響き渡り、Like-an-Angelが観客の中で「バンド」として確立された瞬間を印象付けました。

MCとhibikiのスペシャルコーナー

tetsuyaが前に出てきて両手で観客を煽り、「もっともっと!」「声を聴かせて」とジェスチャーすると、観客の声は一層大きくなりました。その歓声を両手で受け取ったかのようなパフォーマンスを見せたtetsuyaは、その「塊」を後ろにいたメンバーたちに放り投げ、メンバーたちは戸惑いつつも笑顔を見せ、sakiは笑い転げるなど、会場は温かい笑いに包まれました。このパフォーマンスを数回繰り返すうちに、renoが受け止めるジェスチャーまでするようになり、会場の笑顔を誘いました。

tetsuyaは「何もしゃべらんで、盛り上げたな」と第一声を発し、会場がドッと笑いました。「お元気? 元気ですか?」というお馴染みの挨拶に、客席から「元気~」の声が返りました。ここでtetsuyaが投下したのは「ドッチーモ」のネタです。1999年頃に発売された携帯電話とPHSの複合端末である「ドッチーモ」を巡るトークは、本ツアー中のMCでも何度か話題に上ったそうです。観客とのコールアンドレスポンスを交えながら話は展開し、メンバーに「ドッチーモ」に何か演奏をつけてほしいとリクエスト。tetsuyaが「ドッチーモ」という語感を使ったリズムパターンを提案すると、メンバーは戸惑いながらも即興で演奏し、tetsuyaの「新曲にしよう」という一言に観客もメンバーも大爆笑となりました。さらに「SEにしてもいいね」と、トークは面白く転がっていきました。

観客に「僕と同じくらい(の年齢)でしょ? 知らない? 知らないんだ、僕がL’Arc-en-Cielってバンドをやってること、知らない? ご存知?」と問いかけるtetsuyaの自由なトークに、観客も笑いながら「知ってる」「知らない」「ご存知」と的確に反応し、会場全体で会話を楽しんでいるようでした。ツアーを振り返る中で、神戸でのライブの際に一人京都に赴き「ブラッチング」したという話も飛び出し、まるで楽屋のような和やかな会話がステージ上で繰り広げられました。sakiが「tetsuyaさんのMCが毎回、やんわりツボ、ずっと面白い」と話すと、tetsuyaは「僕、何も面白いこと言っていない」と返し、sakiは笑いながら「ブラッチングって言葉、本当にあるんですか?」と問いかけました。最後はtetsuyaの「ごめん、この話、どう終わろうか考えていなかった」という一言で、会場は大爆笑となりました。

続いて、hibikiがヴォーカルを務めるコーナーへと移行しました。jekyllからのリクエストで「winter fall」を歌うことになったhibikiは、「今日サングラスしてないから恥ずかしいな」と言いながらも「Are you ready?」と繰り返しシャウトし、さらに「Are you fuckin’ready?」と叫び、「やりたいこと、全部やっていくんで!」と力強く宣言しました。歌詞を見ながら「winter fall」を歌唱したhibikiは、最後に演奏を締めるジャンプを披露しましたが、着地のタイミングではなく飛んだタイミングで演奏の決めが合うという、滅多に見られないレアな瞬間を作り出し、観客を沸かせました。

Like-an-Angel TOUR 2025-2026 “Crash to Rise” ツアーファイナル

ライブ後半:高まる熱量

ライブは後半へと向かいます。hibikiがドラムセットの前に戻り、jekyllがステージ中央に立ちました。jekyllは「Thank you. Thank you」と感謝の気持ちを述べ、次に英語で語りかけました。音楽はいつでも息ができる場所であり、正直になれる、ありのままの自分でいられる場所であること、そして今夜のライブが観客にとっても同じ場所になれたらと述べると、客席から大きな拍手と歓声が上がりました。

披露されたのは「賽は投げられた」です。楽曲は生き物のように一気に立ち上がり、hibikiはリズムの切り替わりやアクセントの位置を明確にしながら楽曲を前へ押し出し、tetsuyaのベースは中音域を滑らかに移動しながら空間を満たしました。renoとsakiのギターは、お互いを尊重しつつもそれぞれの特色を出す音色で美しさを描き出し、メンバー全員がLike-an-Angelの音楽を謳歌している気持ちが伝わる演奏に、観客の心は熱くなりました。「Driver’s High」では赤いレーザーが走り、jekyllとtetsuyaが向き合う場面も見られました。jekyllはtetsuyaの右手のあたりを見つめながら歌い、最後に目を合わせると、サビで客席へ視線を移しました。renoはギターを弾きながら一人ずつ観客を指差し、目を合わせて笑顔を返すなど、観客とのコミュニケーションを大切にするパフォーマンスが印象的でした。客席からは大合唱が起こり、sakiも観客と一緒に右手を上げて歌うなど、会場全体が一体となりました。jekyllのヴォーカルは勢いに任せることなく、言葉を届け、全員の安定感が楽曲の持つ疾走感をより確かなものにしていました。

Like-an-Angel TOUR 2025-2026 “Crash to Rise” ツアーファイナル jekyll

濃いブルーのライティングの中、ブルーのレーザーが空中を切り裂き、「いばらの涙」が演奏されました。重心の低いバンドアンサンブルと緊張感のある楽曲展開に、客席はサウンドそのものに集中しているのが感じられました。観客は歓声を上げるよりも、まず音を受け止めることを選び、この曲が持つドラマ性を一層際立たせていました。

アンコール:新たなアンセムと未来へのメッセージ

アンコールでは、厳かなコーラスが流れる中、メンバーが再びステージに姿を現しました。繰り返されるコーラスのメロディーは「Crash to Rise」です。イントロから<Oh〜 Oh〜>のシンガロングが起こり、本曲が初披露された時にも感じられたことですが、このツアーの演出を通して、tetsuyaがこの曲をLike-an-Angelのアンセムソングにしようとしていることが確信されました。Aメロが始まる前に右手に持っていたスティックを空中に投げ、くるりと回すhibiki。reno、sakiもステージ前で前のめりになり観客を見渡し、一歩引いてメンバーと観客の様子をしっかりと見守るtetsuya。この曲は英語詞の中に、曲のテーマとなる日本語の歌詞がワンセンテンスずつ3回登場します。英語と日本語、それぞれの発音構造の違いをjekyllは身体で理解しているため、言語が切り替わっても音の流れが途切れることはなく、むしろ言語の差異が楽曲の肝として機能しているように感じられました。最後は<Oh〜 Oh〜>の大合唱で、どこか讃美歌を彷彿とさせる荘厳なスケール感がありました。観客と一緒に作り出したこのムードをLike-an-Angelは、そのまま次の曲へと繋げました。

聖歌のような趣を感じる「雪の足跡」へと続き、後半は淡いピンクに染まったステージで、jekyllは一貫して丁寧で丸みのある発音で歌い上げました。続いて、優美なファルセットが特徴の「MY HEART DRAWS A DREAM」が披露されました。メロディーの高低差があるこの曲で、jekyllは低音から中低音を太く響かせ、高音域では地声から続くファルセットを披露するなど、ヴォーカリストとして明確な進化を見せつけました。

Like-an-Angel TOUR 2025-2026 “Crash to Rise” ツアーファイナル tetsuya

Like-an-Angel TOUR 2025-2026 “Crash to Rise” ツアーファイナル reno

この日最後のMCで、jekyllはマイクを取り、「今日が、ここまで来られたのは、皆のおかげです、ありがとう、支え続けてくれて、本当にありがとう」と感謝の言葉を述べました。そして、「今夜がツアーのファイナルかもしれないけれど、さよならじゃない、また必ず会おう、僕たちはLike-an-Angel。心から愛しています」と締めくくりました。jekyllが語った「僕たち」という言葉には、横浜Bay Hallにいた観客はもちろん、各地でツアーを観に来た人々、来られなかった人々、そしてスタッフ、すべてが含まれていたことでしょう。

Like-an-Angel TOUR 2025-2026 “Crash to Rise” ツアーファイナル hibiki

Like-an-Angel TOUR 2025-2026 “Crash to Rise” ツアーファイナル hibiki

ラストを飾ったのは「瞳の住人」です。jekyllが手を左右に振りながら観客へ一緒に歌うようジェスチャーすると、観客も大きく両手を振って応えました。年末から続いたツアーのファイナルとなったこの夜、Like-an-Angelは何かを完結させたのではなく、この日のステージから立ち上がってきたのは、Like-an-Angelというバンドが現在どこに立ち、どこへ向かおうとしているのかをはっきりと示すエネルギーでした。

終演後の発表:TETSUYAソロ活動25周年と今後の展開

終演後、暗くなったステージに降りてきたスクリーンには、今後の活動が発表されました。2026年にはソロ活動25周年を迎えるTETSUYA氏が、昨年のBillboard LIVEで「音楽ばかりの毎日が楽しい、幸せ」と語っていたように、2026年にはこれまで以上に音楽活動を活発化させる予定です。

Like-an-Angel TOUR 2025-2026 “Crash to Rise” ツアーファイナル

具体的な発表内容は以下の通りです。

  • 2026年3月10日:Like-an-Angelのライブアルバム『LIVE 2025“THANK YOU”』とTETSUYAのライブアルバム『LIVE 2025“THANK YOU”』がデジタルリリースされます。

  • 2026年7月1日:TETSUYA New Single「何があっても」がリリースされます。

  • 2026年7月11日:『TETSUYA 25th ANNIVERSARY LIVE』が開催されます。

  • 『TETSUYA Acoustic Live Tour 2026 at Billboard』が開催されます。

    • 2026年9月3日 Billboard Live YOKOHAMA

    • 2026年9月5日 Billboard Live OSAKA

    • 2026年9月12日 Billboard Live TAIPEI

Like-an-Angelのツアーファイナルは、バンドの現在地と未来への力強いメッセージを観客に届け、今後の活動への期待感を高める一夜となりました。

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