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スナック六組

福岡市博多区中洲2丁目5−5
中洲第一ビル5階

TEL.092-282-7600

JOURNEY TO YEMEN 「コーヒーからめぐる世界」──コーヒー文化発祥の地 イエメンの旅 in 福岡・六本松 蔦屋書店

はじめに:イエメンの多様な側面を福岡で体験

中東に位置するイエメンは、コーヒー文化発祥の地として古くから知られ、豊かな歴史と独自の文化が息づいています。しかし、2015年から続く内戦により、深刻な人道危機に直面し、多くの人々が困難な生活を余儀なくされている現状があります。特定非営利活動法人 国境なき医師団(MSF)は、このようなイエメンの現状と、その裏側にある魅力的な文化を広く伝えるため、福岡市の六本松 蔦屋書店にて企画展「JOURNEY TO YEMEN 『コーヒーからめぐる世界』──コーヒー文化発祥の地 イエメンの旅」を開催します。

この企画展は、2026年8月8日(土)から8月23日(日)までの期間、入場無料で実施されます。イエメンの美しい風景や人々の暮らしを捉えた写真作品の展示をはじめ、伝統的な生活雑貨や食文化の紹介、そしてイエメンが直面する人道危機とMSFの活動についての展示を通じて、来場者がイエメンへの理解を深め、世界の様々な課題に対する関心を高めるきっかけとなることを目指しています。

JOURNEY TO YEMEN 『コーヒーからめぐる世界』

企画展「JOURNEY TO YEMEN」──文化と現状の紹介

本企画展では、イエメンの多岐にわたる側面が紹介されます。コーヒー交易で栄えたモカ港を持つイエメンは、コーヒー文化発祥の地として、古くから家族や友人がコーヒーを楽しむ時間を大切にしてきました。その一方で、現在、イエメンでは2015年から続く内戦に貧困や食料不足が重なり、人道危機が長期化しています。国連難民高等弁務官事務所の2026年の報告によると、福岡県の全人口(約508万人)に相当する約520万人が避難生活を余儀なくされています。母子保健などの医療状況も危機的な状態にあり、国境なき医師団はイエメン各地で大規模な医療・人道援助活動を継続しています。

この企画展は、そうしたイエメンの豊かな文化と、長引く紛争の影響を受ける人々の現状を同時に伝えることで、来場者が多角的にイエメンについて考える機会を提供します。

書店内のイベント風景

多彩な展示内容でイエメンを体感

企画展では、以下の様々な展示を通じてイエメンの魅力と現状に触れることができます。

  • 写真作品の展示: イエメンの取材をライフワークとし、美しい風景や生き生きとした人々を写し続けてきたドキュメンタリー写真家・森佑一氏の作品が展示されます。氏の写真は、イエメンの日常とそこに生きる人々の表情を鮮やかに伝え、深い洞察をもたらすでしょう。

  • 暮らしを伝える展示: イエメンの人々の暮らしに欠かせないコーヒーの紹介や、伝統的なラグなどの生活雑貨、そして民族衣装が展示され、現地の生活様式が伝えられます。また、「乳香」や「没薬」といった古来より伝わるお香の実物も展示され、香りを通じてイエメンの文化を五感で体験できるでしょう。

  • 食文化の紹介: イエメンの食文化は、煮込み料理に使う鉄鍋の展示や、米料理、ラクダの焼き肉などの写真を通じて紹介されます。会場での料理の提供はありませんが、写真からその豊かな食卓の様子を感じ取ることができます。

  • 芸術の紹介: 白いしっくいと色鮮やかなステンドグラスが織りなす、イエメンを代表する建築様式の一つである「カマリア窓」をイメージした展示が行われます。さらに、1400年以上の歴史を持つ文字芸術であるアラビア書道の作品も展示され、イエメンの奥深い芸術性に触れる機会が提供されます。

  • 子どもたちが描いた絵の展示: 紛争の影響で心に傷を負った人々に対し、国境なき医師団は心のケアを行っています。その心のケアプログラムに参加する子どもたちが病院で描いた絵が展示され、彼らの内面世界や希望が表現されています。

  • 国境なき医師団の活動の展示: イエメンで発生している人道危機と、国境なき医師団が現地で行っている医療・人道援助活動について、具体的な活動内容が展示で伝えられます。これにより、来場者は紛争の現実と支援の重要性を理解することができます。

  • 参加型企画:

    • クロスワードパズル: 会場内に隠されたヒントを見つけながら、イエメンについて楽しく学べるクロスワードパズルに挑戦できます。

    • チョッパーと記念撮影: 国境なき医師団の公認サポーターである『ONE PIECE』のチョッパーと一緒に写真を撮影できるフォトスポットが設置され、子どもから大人まで楽しめるでしょう。

活動と文化のコラージュ

会期中のスペシャルイベント

企画展の会期中には、イエメンの文化や人道危機についてより深く学ぶことができる、子ども向け企画とスペシャルトークイベントが開催されます。これらのイベントは、各分野の専門家やイエメン出身者、国境なき医師団のスタッフが登壇し、多角的な視点からイエメンの魅力を伝えます。事前の申し込みが必要なイベントもありますので、詳細は公式ウェブサイトをご確認ください。

子ども向け企画

夏休み期間中に、子どもたちが世界の課題や異文化に触れる貴重な機会が提供されます。

  • 夏休み特別編 「世界といのちの教室」 in 六本松 蔦屋書店

    • 日時: 2026年8月11日(火・祝)午前の部 11:00~11:45(45分)/午後の部 13:30~14:15(45分)

    • 対象: 小学4年生~中学3年生

    • 参加費: 無料

    • 定員: 50人(申込先着順)

    • 内容: 人道問題を遠い世界の出来事ではなく自分ごととして捉え、行動を起こせる人材を育むことを目的とした参加型の教育プログラムです。国境なき医師団のスタッフが、世界で起きている命の危機や人道援助について解説します。

  • 【夏休み特別企画】イエメンの文化と国境なき医師団を知ろう!

    • 日時: 2026年8月15日(土)14:00~15:15

    • 人数: 25名

    • 参加費: 無料

    • 参加対象年齢: 小学生以上推奨

    • 登壇者:

      • アルモガヘッド・タレック氏(モカ・オリジンズ代表)

      • 丸井和子氏(MSF ロジスティシャン)

      • 森佑一氏(ドキュメンタリー写真家)

    • 内容: イエメン出身のアルモガヘッド・タレック氏や国境なき医師団のスタッフ、ドキュメンタリー写真家の森佑一氏と共に、イエメンの地理、食文化、暮らしについて学びます。質疑応答の時間も設けられ、子どもたちの素朴な疑問にも応える機会となるでしょう。

子ども向けイベント告知

スペシャルトークイベント

イエメンの文化、社会、人道支援に焦点を当てたトークイベントが複数回開催されます。各分野の専門家による深い知見が提供されます。

  • JOURNEY TO YEMEN──イエメン文化と人びとの暮らし

    • 日時: 2026年8月16日(日)14:00~15:30

    • 人数: 25名(申込先着順)

    • 参加費: 無料

    • 登壇者:

      • Part1:森佑一氏(ドキュメンタリー写真家)、丸井和子氏(MSF ロジスティシャン)

      • Part2:佐藤寛氏(日本イエメン友好協会 専務理事)、アルモガヘッド・タレック氏(モカ・オリジンズ代表)

      • ナビゲーター:森卓也氏(六本松 蔦屋書店 旅のコンシェルジュ)

    • 内容: 写真、医療、文化研究、旅というそれぞれの視点から、イエメンの人々の暮らしや社会の現状が紹介されます。当日は、イエメンコーヒーの輸入販売を行うモカ・オリジンズによる、香り豊かなイエメンコーヒーのテイスティングも実施され、五感でイエメン文化を体験できる貴重な機会となるでしょう。

スペシャルトーク告知

  • JOURNEY TO YEMEN──魅惑のアラブ料理と音楽

    • 日時: 2026年8月22日(土)14:00~15:30

    • 人数: 25名(申込先着順)

    • 参加費: 無料

    • 登壇者:

      • Part1:斎藤亮平氏(中東料理研究家)、道津美岐子氏(MSF 看護師)

      • Part2:荻野仁子氏(ウード奏者)、宮崎信子氏(ナイ奏者・作曲家)

      • ナビゲーター:松尾宗能氏(六本松 蔦屋書店 音楽のコンシェルジュ)

    • 内容: Part1では、日本各地でアラブ料理を楽しむ会を開催している斉藤亮平氏が、家庭でも楽しめるアラブ料理の魅力を紹介します。また、イエメンで活動経験を持つ国境なき医師団の看護師・道津美岐子氏が、現地の様子について話します(料理の提供はありません)。Part2では、アラブ音楽で「楽器の女王」とも称される弦楽器ウードと、葦で作られた縦笛ナイの幻想的な音色が披露されます。香り豊かなイエメンコーヒーを楽しみながら、イエメンの人々の暮らしに触れる機会が提供される、文化的な体験となるでしょう。

スペシャルトーク&ライブ告知

登壇者プロフィール

各イベントに登壇する専門家の方々は、イエメンや中東地域、そして人道支援の分野において深い知識と豊富な経験を有しています。彼らの知見を通じて、参加者はイエメンの多様な側面をより深く理解することができるでしょう。

  • 森佑一氏(ドキュメンタリー写真家)
    1985年香川県生まれ。2012年より写真家として活動を開始し、同年5月にはデイズジャパン主催のフォトジャーナリズムワークショップに参加しました。日本国内では、震災被災地、市民運動、広島、長崎、沖縄等の撮影を行ってきました。2015年から2017年の2年間は、JICA海外協力隊員として中東ヨルダンで環境教育の活動に従事。現在は海外に活動の場を広げ、戦時下にある国や地域の実情を取材し、その情報を発信しています。これまでに取材で訪れた主な場所は、ギリシャ、フィリピン、バングラデシュ、ヨルダン、パレスチナ、イスラエル、ジブチ、イエメン、ウクライナ、シリア等、多岐にわたります。イエメン取材は氏のライフワークとなっています。

  • アルモガヘッド・タレック氏(モカ・オリジンズ代表)
    イエメン出身。留学をきっかけに来日し、2018年にイエメンでコーヒーを栽培する兄コサイ氏とタッグを組み、モカ・オリジンズを設立しました。政情不安により生産が困難になったイエメンコーヒーの輸入・販売を手掛けています。イエメンコーヒーの伝統を守り、現地の小規模農家を支援する活動を行う傍ら、戦争のイメージだけでなく、大切に守られてきた豊かな文化を多くの人に知ってほしいと願い、イエメンやアラビア文化の魅力をSNSやイベントを通して積極的に発信しています。

  • 丸井和子氏(MSFジェネラル・ロジスティシャン)
    教育現場で4年半勤務した後、海外でのボランティア活動に2年間参加し、世界の状況を身近に感じるようになりました。紛争や難民のニュースに触れる中で、自らの力ではどうすることもできない苦境にある人々に、命や健康を維持するための医療を届ける活動に携わりたいという思いから、国境なき医師団に興味を持ちました。2018年に国境なき医師団に参加し、イエメンや南スーダン、ナイジェリアなど6カ国、8回の派遣経験を有しています。埼玉県出身。

  • 佐藤寛氏(開発社会学舎 主宰)
    1981年にアジア経済研究所に入所し、退職までの42年間、イエメン地域研究に従事してきました。二度にわたりサナア大学客員研究員としてイエメンに滞在。1990年の大阪万博、2005年の愛・地球博ではそれぞれイエメン館出展代表代理を務め、イエメン館の展示運営を支援しました。現在、日本イエメン友好協会専務理事を務めています。主なイエメン関係の著作に「イエメン:忘れられし者の存在証明(上・下)」(『地平』2024/7-8)、「イエメン国民への愚弄をやめよ――最悪の人道危機の原因と解決への道筋」(『世界』2019/3)、「忘れられた戦争 イエメンの人々を襲う人道的崩壊」(『世界』2017/8)、「人道危機に直面するイエメン」(『世界』2017/1)、『イエメンものづくし』(アジア経済研究所、2001)、『イエメン-もうひとつのアラビア』(アジア経済研究所、1994年)などがあり、本年には『イエメンを知るための63章』を共編著として上梓しています。

  • 森卓也氏(六本松 蔦屋書店 旅のコンシェルジュ)
    1974年福岡県生まれ。六本松 蔦屋書店の立ち上げから蔦屋書店に参画し、「旅コンシェルジュ」として活動を開始しました。これまで137ヶ国、日本47都道府県、有人離島60島以上を旅するトラベルホリックです。「日本で一番旅する書店員」として旅の書籍はもちろん、世界の食やカルチャー、文学や歴史にも造詣が深く、選書や企画の評価も高いです。店舗での活動以外にも外部イベントへの登壇やメディア出演、寄稿、オリジナル旅グッズの企画制作など、活動は多岐にわたります。文学部出身の小説家志望の冒険型書店員として知られています。

  • 斉藤亮平氏(中東料理研究家)
    1983年東京都生まれ。国立音楽大学卒業後、青年海外協力隊でシリアへ派遣され、シリア・ハマ県パレスチナ難民地区の小・中学校で音楽教師として2年間を過ごしました。その後、ブータン王国の音楽学校にてピアノ教師、日本の音楽出版社勤務を経て、シリア難民支援活動に従事。2017年~2025年にはJIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)にて小児がんや白血病の子どもたちを支援する活動に従事しました。趣味の料理が高じて中東各地でレシピを収集し、定期的に料理教室を主催しています。中東の人々を身近に感じてもらいたいと、全国で講演、執筆、料理イベントを開催しています。また、難民キャンプ専用バンド「ババガヌージュ」を結成し、中東各地の難民キャンプで音楽ライブを行っています。

  • 道津美岐子氏(MSF 看護師・医療コーディネーター)
    長崎県出身の看護師。看護学校卒業後、11年間の総合病院勤務を経て、1994年タンザニアのルワンダ難民キャンプで初めて海外援助活動に関わりました。2004年より国境なき医師団の医療援助活動に参加。2006年~2009年は国境なき医師団日本事務局に勤務した後、再びフィールドでの活動を継続しています。これまでに20カ国への派遣経験があり、2025年5月~9月にはイエメンで活動しました。

  • 荻野仁子氏(アラブ伝統楽器ウード奏者)
    福島県出身。3歳より大学入学までクラシックピアノを学びました。その後エジプト、チュニジア等への渡航を重ねるうちにウードと出会い、2003年より常味裕司氏に師事し、アラブ音楽・ウード演奏法を習得。松本泰子氏に歌唱を師事しました。スペイン、モロッコ、エジプト、イラク等でも演奏活動を行い、音楽が国境を超えて通じ合えることを体験。アラブ音楽に限らず、セファルディ音楽・ペルシャ音楽・オリジナル音楽での弾き語りも行っています。2017年よりトルコ文化センターウード講師を務め、子供から大人までオリエント文化を楽しく知ってもらう新しい試みとして、音楽紙芝居を企画。『アラビアの星ものがたり』『アリババと40人の盗賊』『古代漂流ギルガメシュの夜』の脚本を作成し、ChalChalの音楽紙芝居として上演しています。

  • 宮崎信子氏(フルート・ナイ・篠笛奏者、作曲家)
    音楽も人生も「旅」であると感じ、世界の音楽を迎え入れ独自のスタイルで演奏しています。神奈川県出身、カリフォルニア育ち。インディアナ大学フルート科、ロンドン大学アジア・アフリカ研究学院民族音楽科修士課程を修了。フルートをトーマス・ロバーテロ氏、篠笛を元鼓童メンバーの渡辺薫氏に師事。アラブの笛ナイをバッサーム・サーバ、サミール・シィブリーニ各氏に師事しました。ニューヨークを拠点に活動中、クラシック・ジャズ・和太鼓等様々なプロジェクトで北南米・ヨーロッパ・中国ツアーに出ています。ニューヨーク・アラビック・オーケストラでは首席フルートを務め、2015年には自作曲であるオーケストラと篠笛のための「祈り風」をカーネギーホールで演奏しました。同年、自らのアートで社会の役に立てないものかと中東のレバノンに移住し、演奏の傍らシリアやレバノンの子供たちの音楽教育に携わりました。滞在中「ウーミ」としてアルバムを発表。2020年に帰国し、独自のプロジェクト「Contra3」ではアラブ音楽、即興等を取り入れたオリジナルな世界を繰り広げ、またChalChalや常味裕司氏等アラブ音楽界のミュージシャンらと精力的に活動中です。

  • 松尾宗能氏(六本松 蔦屋書店 音楽のコンシェルジュ)
    1990年頃よりミュージシャンとして活動を開始。バンド「インスタントシトロン」を結成し活躍しました。その後レコードショップ「Parks」を開業。2016年には音楽レーベルParksRecordsを設立し、多くのアイドルやシンガーへの楽曲提供やサウンドプロデュースを行っています。六本松 蔦屋書店オープン時より音楽のコンシェルジュとして勤務し、売り場のレコードの選定やお客様へのレコメンドを担当しています。プロとしての作曲力は高く、その音楽知識は深く幅広いことで知られています。

開催概要

本企画展および関連イベントは、以下の要領で開催されます。

  • 開催期間: 2026年8月8日(土)~8月23日(日)

  • 開催時間: 10:00~18:00

  • 開催場所:
    六本松 蔦屋書店
    福岡県福岡市中央区六本松4丁目2−1 六本松421 2階
    福岡市営地下鉄七隈線「六本松」駅 直結
    アクセス詳細: https://store.tsite.jp/ropponmatsu/access/

  • 入場料: 無料

  • 主催: 特定非営利活動法人 国境なき医師団日本

  • 特別協力: 六本松 蔦屋書店

  • お問い合わせ: 国境なき医師団日本 広報部 collabo@tokyo.msf.org

  • ウェブサイト: https://www.msf.or.jp/event/detail/20260808.html

イベントのお申込みは、上記のウェブサイトから行うことができます。

結びに

「JOURNEY TO YEMEN 『コーヒーからめぐる世界』──コーヒー文化発祥の地 イエメンの旅」は、イエメンの豊かな文化と深刻な人道危機の両面を伝えることで、来場者が世界の多様性と課題について深く考える機会を提供します。福岡の地で開催されるこの企画展が、多くの人々にとってイエメンへの理解を深め、さらには国際的な人道支援への関心を高める一助となることが期待されます。この機会に、遥か遠いイエメンの文化と現状に触れ、新たな視点を得てみてはいかがでしょうか。

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