タワーレコード「タワレコメン」2026年9月度ラインナップ発表:次世代を担う4組のアーティストに注目
タワーレコードは、全国のバイヤーが厳選したネクストブレイクアーティストを大々的にプッシュする企画「タワレコメン」の2026年9月度ラインナップを決定しました。今回は、多様な音楽性を持つaron!、yeti let you notice、Ochunism、ハク。の計4組が選出され、それぞれの新作が2026年9月に全国のタワーレコード店舗で展開されます。この選出は、日本の音楽シーンにおける新たな才能の発見と育成に寄与するものです。

音楽シーンを牽引する「タワレコメン」企画の歴史と役割
「タワレコメン」は、「店頭からブレイク・アイテムを作っていこう!」という明確な目標を掲げ、2006年にスタートしたタワーレコードの代表的な企画です。この企画の根底には、洋楽・邦楽のジャンルを問わず、全国各地のバイヤーが自身の音楽的知見と直感を総動員し、まだ広く知られていない才能あるアーティストをいち早く見出すという強い信念があります。
長年にわたり、タワレコメンは数多くのアーティストを世に送り出し、彼らがブレイクする大きなきっかけを提供してきました。例えば、過去には数々の著名アーティストがこの企画から羽ばたき、今日の音楽シーンを彩る存在となっています。毎月開催される選考会議では、バイヤーたちが自らの「推し」アーティストについて熱のこもったプレゼンテーションを行い、厳正な投票によってラインナップが決定されます。このプロセスは、単なる商業的な選定に留まらず、音楽への深い愛情と情熱に裏打ちされた、真に価値ある音楽を発掘しようとする姿勢の表れです。バイヤー個々の経験と感性が、まだ見ぬ名盤を発掘する原動力となっています。
タワーレコードの店舗は、全国のリスナーとアーティストを繋ぐ重要なハブとして機能しており、タワレコメンはその中でも特に、新たな音楽体験を提供し、多様な音楽文化の発展に貢献する役割を担っています。この企画を通じて、リスナーは常に新鮮で刺激的な音楽に出会う機会を得ることができ、アーティストは全国規模での認知度向上と、より多くのファンを獲得するチャンスを得ています。タワレコメンは、単なるプロモーションに留まらず、日本の音楽文化を豊かにする重要なプラットフォームとしての役割を果たしています。
2026年9月度タワレコメン・ラインナップの紹介
2026年9月度に選出された4組のアーティストと、彼らの最新作は以下の通りです。各アーティストの音楽的背景、作品に込められたメッセージ、そしてタワーレコードバイヤーによる詳細な推薦コメントを通じて、その魅力を深く掘り下げていきます。
aron!『Too Close For Running』:新時代のジャズポップを牽引するデビュー作
9月18日(金)にリリースされるaron!のデビューアルバム『Too Close For Running』は、アメリカ・ノースカロライナ州シャーロット出身のシンガー・ソングライター、ギタリスト、ピアニストとしての彼の多才ぶりを余すところなく披露しています。このアルバムは、彼の提唱する「cozy pop(居心地の良いポップス)」というコンセプトを体現しており、恋の始まりの予感、人生におけるリスクを冒すこと、そして未知の世界へ思い切って踏み出すことといった普遍的なテーマが、温かくも洗練されたサウンドで描かれています。「cozy pop」とは、聴く者の心に寄り添い、安らぎを与えるようなメロディと、どこか懐かしさを感じさせる音色が特徴であり、現代の複雑な感情を優しく包み込む音楽性と言えるでしょう。
若々しい楽観性と、内省的に自己を見つめ直すような成長の感覚が歌詞の中で巧みに交錯し、現代社会における恋愛の複雑さ、高揚感、そして時に伴う傷つきやすさ、さらには他者との繋がりにおける不確かさといった、誰もが経験しうる感情の機微を繊細に表現しています。サウンド面では、ジャズ特有の洗練されたハーモニーが基盤となり、そこに精緻に構築されたストリングス・アレンジが加わることで、楽曲に深みと奥行きを与えています。ジャズのコード進行が持つ豊かな響きと、ストリングスが奏でる優美な旋律が一体となり、聴き手の感情を揺さぶります。さらに、1940年代のクラシックポップスを彷彿とさせるタイムレスなメロディと、現代的なインディー・ポップの軽やかさが融合することで、過去と現在が交錯するような独特の世界観を創出しています。aron!の持つ豊かな音楽的知識と多様なコードワークは、聴き手に心地よく響く自然なポップソングへと昇華されており、その才能の片鱗を強く感じさせます。

アルバム制作には、UKインディー・ポップ/SSWシーンで確固たる地位を築いているドディー、そして英語と日本語を織り交ぜたジャズ風味のインディー・サウンドで注目を集めるメイ・シモネスといった実力派アーティストがゲスト参加しています。彼らの参加は、aron!の音楽世界にさらなる広がりと色彩を加え、作品全体の芸術性を高めることに貢献しています。ドディーの繊細なボーカルワークやメイ・シモネスの異文化融合的なアプローチが、aron!のサウンドに新たな魅力を引き出していると言えるでしょう。
タワレコメン推薦者であるあべのHoop店の西林氏は、aron!を「グラミー賞主要部門受賞のジョン・バティステやサマラ・ジョイを輩出した名門レーベル Verve Recordsが贈る大型新人SSW」と称し、その出自の確かさを強調しています。特に、都会的な洗練さを感じさせる洒脱な歌声が際立つシティポップチューンや、2026年初頭の来日公演も盛況であったメイ・シモネスをフィーチャーした楽曲を具体例として挙げ、「JAZZやボサノヴァ、R&Bといった多様な音楽的要素を、軽やかながらも深みのあるポップナンバーへと見事に昇華させている。まさに新時代のジャズポップを牽引するスターの誕生と言える」と、その音楽的才能と将来性に対して絶大な期待を寄せています。aron!の『Too Close For Running』は、洗練されたサウンドプロダクションと普遍的な感情表現が融合した、聴く者の心を豊かにする一枚です。
yeti let you notice『量子、微睡、影送り。』:オルタナティブロックの新たな可能性
9月30日(水)にリリースされるyeti let you noticeの3作目となるアルバム『量子、微睡、影送り。』は、東京を拠点に活動する4人組バンドの音楽的進化と、彼らが追求するサウンドの真髄を提示する作品です。これまでのyeti let you noticeは、ロック、エレクトロニカ、ポストロックなど多岐にわたるジャンルからの影響を柔軟に取り入れ、時には華やかなデジタルサウンドを駆使して独創的な世界観を構築してきました。しかし、今作においては、ライブでの再現性を最大限に重視し、バンドメンバーが実際に演奏可能なパートのみで楽曲を制作するという、極めてプレイアブルなアプローチを採用しています。これにより、スタジオ音源とライブパフォーマンスの間のギャップを最小限に抑え、楽曲が持つ本来のエネルギーをリスナーに直接届けることを意図しています。
この制作方針は、バンドがオルタナティブロックの原点に立ち返り、生楽器による演奏の持つ力強さと繊細さを再評価しようとする意図の表れです。オルタナティブロックの「原点」とは、既存の音楽ジャンルにとらわれず、自由な発想で音楽を創造する精神を指し、yeti let you noticeはこれに忠実でありながらも、現代的な解釈を加えています。彼らは、これまでに培ってきた多様な音楽的要素を、高い演奏技術と豊かな表現力によって見事に両立させています。アルバム全体からは、バンドとしての成熟度が格段に向上したことが感じられ、緻密なアンサンブルと感情豊かなボーカルワークが織りなすサウンドは、聴き手に深い没入感を与えます。特に、ギターのアルペジオが奏でる繊細なメロディラインと、力強いバンドサウンドの対比が印象的です。

本作の制作には、日本の音楽シーンで活躍する多くのクリエイターが参加しています。編曲は、独特の感性で知られるGrape KikiとFUJIが共同で手がけ、楽曲に新たな息吹を吹き込んでいます。彼らのアレンジは、バンドの持つエネルギーを最大限に引き出しつつ、楽曲に深みと複雑さを与えています。また、ゲストボーカルには、シンガーソングライター笹川真生のサポートメンバーとしても知られる澤田千冬を迎え、その透明感あふれる歌声がyeti let you noticeの世界観に深みを与えています。澤田千冬のボーカルは、バンドの叙情的な側面をより際立たせています。さらに、レコーディングとミックスは、サウンドクリエイターのイロハと澤田空海理が担当し、アルバムの音質を高いレベルで追求しています。これらのコラボレーションは、作品の多様性と芸術性をさらに高めることに成功しています。
タワレコメン推薦者からは、福岡パルコ店の正山氏、あべのHoop店の赤間氏、アリオ八尾店の宮本氏が連名で推薦コメントを寄せています。彼らは「オルタナティブがいま再評価されるこの流れにガツンと乗り、知ってもらい推したい!」と、現在の音楽トレンドとバンドの親和性を強調しています。具体的には、「残響系を思い出すような鋭さと、ギターのアルペジオが織りなす美しい響きが印象的である」と述べ、その演奏技術の高さを「◎」と絶賛しています。さらに、「ボーカルの声が優しく、歌詞には文学的な要素が散りばめられており、そこに彼らが培ってきた多彩な音楽性が融合することで、独自の輝きを放っている」と、yeti let you noticeの総合的な魅力を深く分析しています。『量子、微睡、影送り。』は、オルタナティブロックの新たな地平を切り拓く、現代音楽シーンにおける重要な作品となるでしょう。
Ochunism『REWILD』:テクノロジーと野生が融合するサウンドの探求
9月30日(水)にリリースされるOchunismの4枚目のフルアルバム『REWILD』は、3年ぶりとなる待望の新作として、彼らの音楽的進化と、バンドの根源的な魅力への回帰を同時に表現しています。Vo.凪渡、Gt.ちゅーそん、Ba.kakeru、Dr.イクミン、MPC okadaという個性豊かな5人組で構成されるOchunismは、これまで数々のライブイベントに出演し、直近の「JOIN ALIVE 2026」では観覧エリアに入りきらないほどの観客を集めるなど、その圧倒的なライブパフォーマンスで多くのファンを魅了してきました。確かな演奏力と、ユーモアあふれるステージングが融合した彼らのライブは、常に観客を熱狂させ、唯一無二の存在感を放っています。彼らのステージは、単なる演奏に留まらず、視覚的・聴覚的に一体となった総合芸術としての側面を持っています。
今作『REWILD』では、「テクノロジーを用いて、本来の野生を取り戻す」という、一見すると逆説的ながらも深いテーマが掲げられています。このテーマは、現代社会における人間とテクノロジーの関係性、そしてその中で失われつつある「野生」や「本能」を音楽を通じて再認識させようとするOchunismの挑戦的な姿勢を示しています。例えば、デジタルサウンドが持つ無機質さと、人間の感情や本能が持つ有機的なエネルギーを対比させることで、このテーマを具体的に表現していると考えられます。これまでのバンド活動で培ってきた経験と知識を糧に、Ochunismはより進化した形で原点回帰を果たし、彼ら自身の音楽的ルーツと未来への展望をこのアルバムに凝縮させています。
MPCプレイヤーを擁する彼らのユニークな編成は、バンドサウンドとエレクトロニックミュージックのシームレスな融合を可能にしています。MPC(MIDI Production Center)が生成する緻密なビートやシンセサイザーのサウンドと、生演奏のギター、ベース、ドラムが織りなすダイナミズムとグルーヴが自在に行き来することで、Ochunism独自のハイブリッドなサウンドが生まれています。彼らは、この融合を通じて、人間らしい熱量や遊び心、そして太古から脈々と受け継がれる本能を呼び覚ますような、プリミティブかつ未来的なサウンドを追求しています。このサウンドは、聴き手に身体的な衝動と知的な刺激の両方を提供します。

アルバムには、底抜けの解放感が弾けるようなアップテンポなナンバー「YEAH!!!!」から、遊び心と実験性に富んだ「PIKO-PIKO」まで、全10曲が収録されています。これらの楽曲は、Ochunismが持つ多様な音楽的引き出しと表現力の幅広さを示すものであり、聴き手は彼らの織りなす壮大な音の世界に引き込まれることでしょう。各楽曲がテーマに沿って緻密に構成されており、アルバム全体が一つの物語のように展開します。
タワレコメン推薦者であるあべのHoop店の赤間氏と商品統括部の松井氏は、Ochunismが制作、ビジュアル、発信の全てをセルフプロデュースしている点を高く評価しています。彼らは「“野生”を取り戻すというテーマを掲げ、これまでの経験を糧に、より進化した形で原点回帰するOchunismが詰め込まれた作品」と述べ、バンドのクリエイティブな自主性を強調しています。また、過去にデモが公開されたものの、これまで世に放たれることがなかった楽曲も遂に収録されることに触れ、「最注目インディーバンドの渾身作を、全力で推していきたいです!」と、このアルバムへの強い期待と推薦の意を表しています。『REWILD』は、Ochunismの独創的な世界観と、音楽に対する情熱が凝縮された、まさに現代音楽シーンにおける新たな金字塔を打ち立てる作品と言えるでしょう。
ハク。『世界が変わる時』:国内外で飛躍する4ピースバンドのメジャー1stフルアルバム
9月9日(水)にリリースされるハク。のメジャー1stフルアルバム『世界が変わる時』は、2019年に大阪で結成された4ピースバンド、ハク。のこれまでの活動の集大成であり、今後のさらなる飛躍を予感させる作品です。彼女たちの音楽は、思春期特有の揺れ動く感情の表と裏を、ヴォーカルあいによる透明感がありながらも自由で芯のある歌声と、POPSを基調としながらもUK/USインディーミュージックの影響を感じさせる独創的なサウンドで表現しています。この繊細かつ力強いバランスが、多くのリスナーの共感を呼んでいます。ヴォーカルあいの歌声は、時に儚く、時に力強く、楽曲の持つ感情の機微を余すことなく表現し、聴き手の心に深く響き渡ります。
ハク。は、2025年9月にトイズファクトリーよりメジャー第1弾となるデジタルシングル「それしか言えない」をリリースし、本格的にメジャーシーンへと進出しました。その後、同年12月には韓国ソウルと釜山でワンマンライブを成功させるなど、国外にも積極的に活動の場を広げ、その音楽性が国境を越えて評価されていることを証明しました。ライブ活動も精力的に行っており、2026年2月には全国4ヵ所を巡る対バンツアーを、同年3月からは東名阪クアトロワンマンツアーを開催し、各地で熱狂的なファンを獲得してきました。これらのツアーを通じて、彼女たちはライブバンドとしての実力をさらに高め、多くの観客を魅了してきました。さらに、2026年にはSpotifyが注目する新人アーティストを選出する「RADAR: Early Noise 2026」にも選出されるなど、国内外の音楽メディアからも高い評価を受けています。これは、彼女たちの音楽が持つ普遍的な魅力と、革新性が認められた証と言えるでしょう。

今作『世界が変わる時』は、メジャー1stシングルとしてリリースされた「それしか言えない」をはじめ、WEBアニメーション「うごく!ねこむかしばなし」の主題歌として親しまれた「夢中猫」、そしてTVアニメ「手札が多めのビクトリア」のオープニングテーマとして起用された最新シングル「一進」といった、すでに多くのファンに愛されている楽曲群が収録されています。これらのヒット曲に加え、新たに制作された5曲の新曲も追加収録されており、ハク。のこれまでの音楽的軌跡を網羅しつつ、バンドの新たな一面や成長を示す内容となっています。新曲では、これまでのサウンドをさらに進化させ、新たな音楽的挑戦をしていることがうかがえます。アルバム全体を通して、彼女たちの持つ繊細さと力強さ、そして無限の可能性が感じられるでしょう。
タワレコメン推薦者からは、渋谷店の櫻間氏、あべのHoop店の田中氏、札幌パルコ店の中西氏、商品統括部の久保山氏という複数のバイヤーがコメントを寄せています。彼らは「いまや国内外にて活躍の場を広げるハク。のメジャー1stフルアルバム!」と、バンドの国際的な活躍を強調し、「大型フェスへの出演や大物アーティストとの競演を重ねることで、ますますしたたかさ(強かさ)を増していく彼女たちの音楽的深化に、今後も目が離せません!」と、その成長と将来性に強い期待を表明しています。ハク。の『世界が変わる時』は、彼女たちの多様な感情と進化し続けるサウンドが詰まった、まさに必聴のメジャー1stフルアルバムであり、今後の音楽シーンにおける彼女たちの存在感を確固たるものにする作品となるでしょう。
タワーレコードオンライン「タワレコメン」特設ページのご案内
今回紹介された2026年9月度タワレコメンのラインナップに関する詳細情報や、これまでの選出アーティストの紹介は、タワーレコードオンラインの特設ページにて随時更新されています。
- タワーレコード オンライン「タワレコメン」URL: https://tower.jp/site/series/tower-recomen
タワーレコードは、この「タワレコメン」企画を通じて、これからも日本の音楽シーンを活気づける新たな才能を発掘し続け、多様な音楽を求める多くのリスナーに届けていくことでしょう。今回選出されたaron!、yeti let you notice、Ochunism、ハク。の4組のアーティストの今後のさらなる活躍に、大いに期待が寄せられます。
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