「ワインの赤ちゃん」の誕生とその物語
「ワインの赤ちゃん」の原点は、巨峰ワイナリーの創業者である林田伝兵衛氏が、巨峰葡萄酒の醸造工程で偶然出会った特別な味わいにあります。当時、巨峰ワイナリーでは「巨峰デザート」と「巨峰テーブル」という二種類の巨峰葡萄酒を醸造していました。林田伝兵衛氏は、発酵の進行状況を確認する中で、タンクから絞り出された一杯に、完成品とは異なる、しかし非常に魅力的な果実本来の風味を発見しました。
発酵途中の巨峰には、みずみずしい果実感と爽やかさが調和し、アルコールが完全に生成される前の初々しく軽やかな口当たりがあったとされます。そのほのかなピンク色は、まるで湯上がりの赤ちゃんの頬のように愛らしく、この姿と味わいから「ワインの赤ちゃん」と名付けられました。この名称は、その瑞々しさと純粋さを象徴し、長年にわたり多くの人々に親しまれてきました。現在では、その年に最初に収穫された巨峰から「ワインの赤ちゃん」が醸造され、その年の実りをいち早く体験できる新酒として提供されています。
新しいラベルデザインには、「巨峰葡萄酒」から受け継がれた伝統的な意匠が用いられ、そこにまだ熟す前の若々しい巨峰が描かれています。これは、巨峰ワイナリーが巨峰と共に紡いできた物語と、未来へと続く巨峰ワインの可能性を表現しています。

一粒の巨峰が紡ぐ、多様な味わい
巨峰の開植地として知られる田主丸の地で、この地で育つ巨峰の美味しさと、そこに秘められた可能性を最大限に引き出すことは、創業以来、巨峰ワイナリーが大切にしてきた使命です。一粒の巨峰には、果実本来の豊かなうまみ、ふくよかな甘み、心地よい酸味、そして温かくも芳醇な香りが宿っています。
創業者・林田伝兵衛氏の思いを受け継ぐ醸造家である川島教朋氏は、今も変わらず巨峰と真摯に向き合い、その個性と魅力を最大限に引き出す醸造を続けています。巨峰ワイナリーからは、「巨峰葡萄酒」をはじめ、「ワインの赤ちゃん」、「シングルヴィンヤード」、「YAWARAI」など、一つの果実から生まれる多彩な味わいのワインが提供されています。これらの製品の一つひとつを通して、田主丸の巨峰が持つ奥深さと、未来へ広がり続ける可能性が伝えられています。

「ワインの赤ちゃん 2026」の特長
2026年の田主丸地域は、雨が少なく晴天が続いた気候条件に恵まれました。太陽の恵みをたっぷりと浴びた巨峰は順調に成熟し、その果実には美味しさがしっかりと蓄えられています。巨峰ワイナリーの自社農園をはじめ、田主丸の巨峰農家が今年最初に収穫した巨峰が、「ワインの赤ちゃん」へと醸されました。今年の「ワインの赤ちゃん」は、巨峰の豊かな果実感をそのままに、アルコール度数7%という軽やかな飲み口に仕上がっています。
収穫したばかりの巨峰から生まれるこの初々しい一杯は、初めてお酒を嗜む方からワイン愛好家まで、幅広い層の方々に好評を得ています。
果実醸造家の川島教朋氏は、今年の「ワインの赤ちゃん」について次のようにコメントしています。「今年は巨峰ぶどうの糖度が高かったことで、ふくよかでしっかりとしたワインの赤ちゃんが誕生しました。ジューシーでみずみずしい巨峰の香りと、フレッシュ感のあるいきいきとした酸味を、ぜひお楽しみください。」
「ワイン祭り2026」開催のお知らせ
2026年9月12日(土)と13日(日)の2日間、巨峰ワイナリーでは恒例の「ワイン祭り2026」が開催されます。今年の祭りの目玉は、新たな装いとなった「ワインの赤ちゃん」のお披露目に加え、新ブランド「果実のうたごえ」や、人気の「ホイリゲ生ワイン」など、できたての新酒が多数用意されることです。
巨峰ワイナリーを取り囲む「ワインの森」では、森の散歩道にキッチンカーをはじめ、雑貨や絵本、地元産の野菜などを販売する様々なお店が軒を連ね、森の中が賑やかなマーケットへと変貌します。来場者は、グラスワインを片手に森を散策しながら、できたての果実酒を楽しむことができます。この機会に、一足早い巨峰の新酒を味わいに、ぜひ巨峰ワイナリーへ足を運んでみてはいかがでしょうか。

巨峰ワイナリーが醸す「和韻(わいん)」の哲学
巨峰ワイナリーが提唱する「和韻(わいん)」とは、単に西洋のワインを模倣するのではなく、日本の風土と感性、そして「和」の心をワインに宿すという崇高な志を意味します。日本の果実、日本の醸造技術、そして日本ならではの感性が幾重にも響き合い、豊かな余韻を生み出すことを目指しています。
この哲学に基づき、日本が世界に誇る果実の輪郭をそのままに、果実本来の香りや旨味を醸造によって最大限に引き出します。そこから生まれるのは、やわらかく、心ほどけるような味わいのワインです。この「和韻」の精神は、1972年に巨峰から始まった巨峰ワイナリーの醸造の原点であり、現在もその根底に流れる重要な理念となっています。




巨峰ワイナリーの歴史と未来への展望
巨峰ワイナリーは、ワイン醸造には不向きとされていた巨峰を100%使用したワイン造りに挑戦し、1972年に誕生しました。田主丸の地で地元農家と密接に連携し、創業者である林田伝兵衛氏が10年の歳月をかけて完成させた醸造技術は、日本における巨峰ワイン文化の源流となりました。現在では、巨峰だけでなく、あまおう、柿、梨、甘夏など、地域の多様な果実を醸造し、生食用果実が持つ個性を最大限に引き出す醸造を追求し続けています。
2023年には辻田グループが事業を承継し、新たな経営体制のもとでその歴史を刻んでいます。創業者の林田伝兵衛氏が遺した「和を飲む=和飲(わいん)」という精神は、現在の巨峰ワイナリーに脈々と受け継がれています。この思いは「和韻」という独自の文化へと進化し、より広く、より深く、未来へと届けられていくことでしょう。

KYOHO JAPAN株式会社について
KYOHO JAPAN株式会社は、福岡県久留米市田主丸町益生田246-1に本社を置き、代表取締役は辻田 隆司氏が務めています。1972年の創業以来、酒類の製造・販売を主な事業内容としています。
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オンラインストア: https://kyoho-winery.stores.jp/
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