住み続けたい街(駅)ランキング:薬院大通が不動の1位
「住み続けたい街(駅)ランキング」では、福岡市の地下鉄七隈線「薬院大通」が、3回連続で1位に選ばれました。薬院大通は、その雰囲気の良さやセンスの良い飲食店、個人商店の存在が従来の魅力として評価されてきました。近年では、個性豊かなシェアオフィスやコワーキングスペースなどの「落ち着いて仕事のできる施設」が増加しており、こうした街の変化も高く評価されています。「この街には自分のお気に入りの場所や風景がある」という項目での満足度も高く、薬院らしさを保ちつつ進化を続ける街の姿が、新旧の住民に心地よく受け入れられていることがうかがえます。

2位には地下鉄空港線「大濠公園」がランクイン。天神まで直通約5分というアクセスの良さに加え、広大な大濠公園や舞鶴公園が近く、豊かな自然を感じながら都心生活を満喫できる環境が魅力です。
3位には、2023年3月の地下鉄七隈線延伸に伴い開業した新駅「櫛田神社前」が初登場しました。博多駅や天神エリアへのアクセスが向上したことに加え、博多祇園山笠で知られる櫛田神社や川端通商店街に近接しており、歴史と賑わいが共存する点が評価されています。
その他、5位「唐人町(前回11位)」、10位「中洲川端(前回61位)」、11位「渡辺通(前回80位)」など、地下鉄空港線直結エリアの駅が大幅に順位を上げて多数ランクインしており、利便性の向上が住民の評価につながっていることが示されています。ランキング上位20駅のうち、14位「西鉄新宮(糟屋郡新宮町)」と20位「企救丘(北九州市)」を除く18駅が福岡市内の駅であり、福岡市中心部の人気の高さが際立つ結果となりました。
子育てしやすい街(駅)ランキング:西新が初のトップ
今回初めて発表された「子育てしやすい街(駅)ランキング」では、地下鉄空港線「西新」が1位を獲得しました。西新は、「魅力的な図書館施設がある」や「教育環境が充実している」の項目で特に高い評価を得ています。周辺には県内有数の進学校や大学が集まる文教地区が形成されており、学習塾などの教育関連施設も充実している点が、子育てファミリー層を強く惹きつけていると考えられます。

2位には医療の街としても知られる久留米市のJR久大本線「御井」が、3位には2026年6月に駅直結の商業施設「レイリア春日原」がグランドオープンした西鉄天神大牟田線「春日原」がランクインしました。御井は「夜間救急に対応できる医療施設がある」項目で高い評価を得ており、春日原は商業施設の充実が評価に寄与していると見られます。
4位のJR鹿児島本線「九州工大前」は、「魅力的な図書館施設がある」や「夜間救急に対応できる医療施設がある」の項目で高い評価を獲得。大学キャンパスが近く落ち着いた雰囲気がありつつ、医療・公共インフラへのアクセスも良く、子育て世帯に安心感を与えています。6位「唐人町」と7位「藤崎」も西新と同じく地下鉄空港線沿線の駅で、特に藤崎は「教育環境が充実している」の値が高く、大濠公園や百道浜といった優れた周辺環境と質の高い教育環境を重視する世帯に選ばれています。
8位のJR鹿児島本線「小倉」は、「魅力的な図書館施設がある」のスコアが非常に高く評価されました。北九州市の中心駅として交通利便性や買い物環境が優れているだけでなく、駅周辺の充実した子育て支援・文化的施設がファミリー層の満足度を高めていることが示されています。
子育てしやすい街(自治体)ランキング:北九州市戸畑区が首位
自治体別の「子育てしやすい街ランキング」では、北九州市戸畑区が1位に輝きました。戸畑区は2024年から「こどもまんなかcity宣言」を行っており、その取り組みが評価された形です。特に「夜間救急などに対応できる医療施設がある」の項目で高い評価を獲得しています。

2位には春日市が、3位には北九州市八幡東区が続きます。八幡東区は「夜間救急などに対応できる医療施設がある」の項目で高い評価を獲得しており、区内の大型商業施設や「いのちのたび博物館」などの文化・レジャー施設の充実がファミリー層に支持されています。4位の福岡市早良区は、駅ランキングトップの西新エリアを擁し、「教育環境が充実している」の項目で福岡市内のトップに立ちました。充実した文教環境に加え、南部の豊かな自然など、ライフステージに合わせた多様な暮らしやすさが魅力です。
7位の那珂川市は、「魅力的な図書館施設がある」の項目を中心に高いスコアを記録。博多駅まで新幹線(博多南線)で1駅の博多南駅の西口に位置し、福岡市中心部へのアクセスが良好です。豊かな自然環境や充実した公共施設が整っており、新興のベッドタウンとして子育て世代に人気を集めています。9位の糟屋郡粕屋町は、「魅力的な図書館施設がある」や「公園が充実している」の項目で高評価を得ており、近年、大型商業施設の周辺を中心に子育て世帯の流入が続き、新旧の住民がなじみやすい活気ある街として注目されています。
美味しい街(駅)ランキング:櫛田神社前が美食のトップに
「美味しい街(駅)ランキング」でも、地下鉄七隈線「櫛田神社前」が初の1位に選ばれました。櫛田神社前は、「魅力的な商店街がある」「雰囲気やセンスのいい、飲食店や個人商店がある」などの項目で突出して高い評価を記録しています。博多の旧市街に位置し、川端通商店街の老舗グルメから周辺の最新ビストロまで、多様な食文化を日常的に満喫できる点が強みです。

2位には地下鉄空港線「祇園」が、3位には地下鉄七隈線「渡辺通」がランクイン。渡辺通は「地域の食文化を楽しめる」の項目において、全駅の中で最も高い評価を獲得しました。古くから博多の台所として親しまれる柳橋連合市場が近く、新鮮な食材を活かしたこだわりの個人飲食店や隠れ家的なカフェが数多く点在し、食通を唸らせる街です。7位の地下鉄空港線「西新」は、「魅力的な商店街がある」や「コストパフォーマンスがよい飲食店がある」の項目で高い評価を得ています。活気あふれる西新商店街を中心に、学生や地元住民に愛される安くて美味しい名店が多数集まっており、日常的に多彩なグルメを楽しめるのが魅力です。9位の北九州モノレール「城野」は、「水が綺麗で美味しい」の項目で全体トップクラスの高い評価を獲得しました。落ち着いた住宅街でありながら、駅周辺には日常使いに嬉しいスーパーが複数あり、住民の満足度を高めています。
調査概要
本調査は、福岡県内在住の20歳以上の男女を対象に、インターネットによるアンケート形式で実施されました。1次調査では住んでいる街への継続居住意向を、2次調査では1次調査で30人以上の回答が得られた最寄駅および自治体を回答した者に対し、街の魅力などについて調査が行われました。調査期間は1次調査が2026年2月26日から3月10日まで、2次調査が2026年3月19日から3月26日までです。有効回答数は、1次調査で122,661人(うち福岡県23,337人)、2次調査で34,439人(うち福岡県7,352人)でした。調査実施機関は株式会社インテージです。
より詳細な調査結果や注目の街の解説は、以下の調査報告書で確認できます。
株式会社リクルートに関する情報は、リクルートについてをご覧ください。本件に関するお問い合わせは、こちらから可能です。
六組のひとこと
今回のランキング結果、とても興味深く拝見いたしました。特に「住み続けたい街」で薬院大通が3年連続1位、「美味しい街」で櫛田神社前がトップに輝いたのは、私たち中洲で働く者にとっても納得のいく結果です。薬院は落ち着いた雰囲気の中にも隠れた名店が多く、デートの二次会で中洲へ流れてくるお客様も少なくありません。また、櫛田神社前のある博多・中洲エリアは、歴史ある食文化と新しいグルメが融合し、まさに「美味しい街」の象徴です。お一人で気軽に飲み歩いた後に、ふらりとスナックに立ち寄って、一日の締めくくりに語り合う。そんな福岡の夜の楽しみ方を、このランキングが示唆しているように感じます。多様な魅力を持つ福岡の街が、これからも多くの人々に愛され続けることを願っています。
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