共同研究の背景:肌の状態と生活習慣の関連性を追求
キューサイ株式会社は、「ウェルエイジングの浸透・普及」を企業ミッションとして掲げ、活動を推進しています。同社は、ウェルエイジングな生き方を実現するためには、身体全体の「恒常性バランス」を維持することが不可欠であるという考え方に基づき、そのバランスを「ヒューマンダイヤモンド」と称しています。

今回の共同研究は、身体的な老化がこのヒューマンダイヤモンドの乱れによって引き起こされ、その乱れが生活習慣と関連しているという仮説に基づき、エイジングと生活習慣の関係性を実証するために実施されました。本研究は、キューサイの新サービス「myme(マイミー)」のβ版が昨年10月に開始された際の基盤となる考え方を提供するものであり、地域住民における肌年齢と様々な生活習慣、健診調査結果との関連性を解析した日本初の取り組みとして位置づけられています。
新サービス「myme」の詳細については、以下のリンクを参照できます。
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研究概要:久山町研究のデータを活用
本研究は、地域住民を対象とした疫学調査(横断研究)として実施されました。福岡市久山町の住民527名を対象とし、2023年11月から2025年3月にかけて実施されました。各種危険因子と肌年齢の関係が解析されました。
この研究は、長年にわたり「久山町研究」を実施してきた九州大学・久山生活習慣病研究所と、本研究の活用を支援するヒュービットジェノミクス株式会社との計3者による共同実施となりました。生活習慣が将来のどのようなエイジング課題と関連するのかを見出すことを目的として、アンケート調査や血液検査などの各種検査が実施されました。
久山町研究について
「久山町研究」は、日本の一般住民を対象に60年以上にわたり行われている、世界有数の長期かつ高精度な疫学追跡研究です。その主な特徴は以下の通りです。
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全住民対象の包括的調査: 福岡県久山町の住民をほぼ全員対象としており、参加率が極めて高い点が特筆されます。
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長期間の追跡: 1961年から現在まで60年以上継続されており、対象者の生活習慣、疾病の発生、死亡原因が詳細に追跡されています。
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臨床・病理データの統合: 健康診断や血液検査などの臨床データに加え、死亡後の病理剖検データも高率で取得されており、診断の精度が非常に高いことが特徴です。
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世界的比較が可能な一般住民集団: 特定の職業集団や患者群ではなく、日本の一般的な地域住民を対象としているため、得られた知見が広く一般化可能であり、国際的な比較研究にも貢献しています。
研究結果:肌の老化と関連する生活習慣因子
本研究により、肌の老化(肌年齢残差の上昇)が、以下の生活習慣病の指標、生活習慣、および身体機能の低下と関連していることが明らかになりました。

1. 生活習慣病の指標の上昇
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収縮期血圧(最高血圧)および拡張期血圧(最低血圧)の上昇
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血清γGTP値(肝臓や胆道系の機能を示す酵素の数値)の上昇
2. 身体機能の低下
- 握力(全身の筋力や身体機能の指標となる数値)の低下
3. 生活習慣
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現在喫煙習慣があること
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日光の当たる場所での作業頻度の上昇
性別による傾向の違い
肌の老化に関連する要因は、性別によって異なる傾向が確認されました。
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女性:
- 空腹時血糖値(食事をせずに測定した血液中のブドウ糖の量)の上昇、現在喫煙習慣があること、および握力低下が肌の老化と関連していました。女性においては、生活習慣病の予防と筋力維持が肌の健康に関連する可能性が示唆されます。
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男性:
- 血清γGTP値の上昇や現在飲酒習慣があることといった肝機能や飲酒習慣に関連する要因、および握力低下が肌の老化と関連していました。男性の肌の老化対策においては、肝機能のケアや節酒が重要である可能性が示唆されます。
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男女共通の重要因子:
- 握力低下と日光の当たる場所での作業頻度の上昇は、男女ともに肌の老化と関連する要因として確認されました。このことから、筋力維持と紫外線対策は、性別を問わず肌の健康維持に必要となる可能性が示唆されます。

共同研究者からのコメント
本研究に携わった共同研究者からは、その意義と今後の展望についてコメントが寄せられています。
九州大学大学院医学研究院 衛生・公衆衛生学分野 教授 医学博士 二宮 利治 氏

二宮教授は、「本研究の結果は、肌年齢に生活習慣やその関連疾患、筋力が関連することを示したものです。肌の状態を保ち、『いつまでも若く健康でありたい』と願う方は、やはり日頃の生活習慣を見直す必要があるかもしれません」と述べ、予防医療への関心の高まりに言及しました。
ヒュービットジェノミクス株式会社 代表取締役社長 一圓 剛 氏
一圓社長は、「日本の医療における大きな課題は、癌、認知症、脳心血管疾患とその基礎疾患である生活習慣病と言われていますが、これらの疾患は早期発見とその疾患に関する正しい、正確な情報を皆様にお伝えすることが一番大事と思います。生活習慣を改めることは、健康意識がないとなかなか難しく、今回の肌年齢という『見た目の若さ』が健康状態に大きく依存していることが分かったことで、『いつまでも若く健康でありたい』ための福音になりうると思います」とコメントし、美しさと健康が生活習慣という一つの指標で結びつくことの重要性を強調しました。
キューサイ株式会社 商品企画開発部 部長 内田 尚徳

キューサイの内田部長は、「構想から約3年、ついに当社の新サービス『myme』β版のサービスが開始しました。加齢に対する思い込みで自身の可能性を制限せず、自分にあったエイジングケアとなる生活習慣の形成を促していく本サービスは、人生100年時代となった超高齢社会で重要な役割を担うと確信しています。今回の共同研究では生活習慣とエイジング課題が紐づいていることが明らかになり、『myme』の基盤となる考え方となります。ひとりでも多くの方のウェルエイジングな生き方をサポートし、社会全体の活性化に寄与できるよう、今後もエイジング分野での専門性を高める研究・開発を進めてまいります」と述べ、新サービス「myme」と研究成果の連携、そして今後の展望について語りました。
新サービス「myme」とは
「myme」は、“my+me=自分自身”という意味が込められたサービスです。AIとデータを活用し、未来の自分と対話する機会を提供することで、利用者が自身のエイジング状態を把握し、その特徴や傾向に合わせた生活習慣の提案を受けることができます。このサービスは、商品提供、サービス連携、導入という3つの形で共創パートナーを募集しており、企業ミッションである「ウェルエイジング」な社会の実現を目指す共創プラットフォームとして展開されています。
キューサイ株式会社について
キューサイ株式会社は、1965年に福岡県福岡市で創業しました。ケールを原料とした青汁「ザ・ケール」をはじめとするヘルスケア商品やスキンケア商品を提供しています。同社は、カラダ本来の力を高め、心身ともに健やかで、いくつになっても「人生初」の体験に踏み出せる「ウェルエイジング」な社会の実現を目指し、企業活動に取り組んでいます。
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